へんど会について 2005.9.12  (2008.11.12追記)



2005年6月に芳村先生の奥様が亡くなり、20日も経たない7月15日に主宰者である芳村俊一先生がお亡くなりになりました。
ここに、心よりご冥福申し上げます。

へんど会については、御遺族である娘さんの真意は良く分かりかねますが、今後も、今までと同様「父に関する活動は一切するつもりはございません」とのことです。
よって、相続によりご遺族に引き継がれた資料館は閉鎖されました。

9月11日にへんど会会員による総会が開かれ、60人弱が参加しました。
そこで多数決により、へんど会の解散が議決され散会となりました。

芳村先生は、おそらく世界的に見ても、これほど沢山、石や土や身の回りのモノを焼き、そのモノの背後にある美や科学をあぶり出すことに情熱を燃やし、哲学的な思索をされた方は居ないのではないかと思います。
そして、それらの仕事を長年支えていたのが奥様でした。

先生の著書はほとんど絶版となりましたが、もし古書店等で見かけた際はぜひお買い求め下さい。
型にはまった焼き物にこだわっている人にとっては痛烈な批判となり、これから「ものやき」を始める人には福音となる、非常に広い世界観をそこに見つけることが出来ると思います。

「因習や常識にとらわれず、もっと自由に焼き物をし、その背後にある自然の営みや不思議さを見つけ、謙虚にそこから学び続けよう」、このようなメッセージを感じます。
焼き物という分野を超えて、真理を探究する喜びと困難さを教え続けてくれました。

追記
現在、へんど会の一部有志の方々が「陶研」という会を立ち上げ、2008年11月には第2回の展示会を東京・池袋にて開催してます。


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