2003全国伝統的工芸品まつり

インフォメーションでもお伝えした「全国伝統的工芸品まつり」に今年も行って来ました。私が勝手に選んだ二点、お二方を紹介します。 2003/3/3
(お二方、共に掲載許可を頂いております)



丸山勝美さんの下駄
群馬県のブースに出していたのが丸山さん。
大小各種の下駄もさることながら、前々から欲しかった一本歯の下駄も作ってらっしゃる。

一本歯の下駄は、よく天狗の絵や修験者の足元にお目見えするアレです。

慣れるととても歩きやすいという噂と、一度だけ三鷹の街中ではいている人を見かけ、ぜひ履きたいと前から探していた。

聞けば、やはり一本歯はほとんど作っている職人がいないそうです。

また、下駄もほかの分野と同じで分業が普通だそうです。
大体7・8人の職人の手を経て完成するところを、丸山さんは全ての仕事をこなすことが出来、これは下駄に関わる職人さんがどんどん減っている現況からすると非常な強みです。
これがその下駄です。足の乗る桐の表面はうずくりで木目を浮き立たせ。小口なども丁寧にロウで仕上げてあります。

歯は、ホウノキで、もし削れたら実費で挿げ替えてくれるそうですから、永く使えると思います。

これは男物。女物は少しだけ小さめ。

下駄を前に倒し、どこかに捉まりながら立てば大抵の人は歩けます。
慣れれば全く手は使わず、安定してしゃきっと歩けます。

姿勢が自然に良くなる(頭も良くなる)履物。(良くなる程度は個人差があるので文句はナシです)

但し、万が一の怪我は当然自分持ちですので気をつけましょう。

販売情報:とても沢山は作れないそうです。ただ御入用の方は在庫の有り無しも含めて直接丸山さんにお尋ねください。価格も変わる可能性があります。
2003年3月現在、男物・女物共に6000円。それに送料と百数十円の振り込み代(プラス税金?)でお頒け出来るそうです。

連絡先丸山下駄製作所 378-0018 群馬県沼田市鍛冶町978
                  TEL/FAX 0278-23-1728
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宮永英孝さんの靴ベラ


機能的には完成されたかに思えた靴ベラが更に進化。

先ず一つ目のプラスアルファは靴を履くだけでなく、靴が脱げること。

もう一つはヘラの上に透明ウレタンの突起をつけてあり、必ず!邪魔をしてくれるパンツのすそを見事に捌いてくれること。

それも全て膝を曲げずに行えるように長さ、角度を調整してあるそうです。

ひざを痛めてギブスをした事のある者としては、この靴ベラの良さは身にしみます。

接骨院・病院に一本いかがでしょう。

当然、年をとって屈むことが困難な方には一般の靴ベラとは次元の異なる使い勝手を堪能して頂けるのでは?
なんだか変な紹介になってしまいました。

長年培った兵庫・播州そろばん作りの技術を、もっと多様に使えないかという工夫を常になさっているそうです。

二枚目の写真は、パソコンのキーボードの前において疲れを軽減するためのもの。

この靴ベラは左記のように少し横から使うのがコツのようです。

販売情報:値段の変更等もありますので、必ず会社のほうへ直接お問い合わせください。
値段は2003年3月現在、ブビンガ(アフリカ紫檀)製は5000円、黒檀製は8000円。他に諸経費が掛かります。

連絡先株式会社ダイイチ 会社のURLはこちらです。宮永さんは代表取締役。


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