空を生む KUU WO UMU |
この器の基本形は放物線で、2点によって支えられた麻のロープが作る自然の形態から派生した形です。 互いの麻は荒く血管のように編み込まれ、さらに産毛のように細い麻紐を沢山挟み込んであります。 また、部屋全体に銀糸を垂らしてあり、否応なく、歩くと糸が触って体の感覚を呼び起こすことになります。 製作時はアレコレと考えてビョウキでしたが、今見直すと案外考えていたことと、やっていたことは別で苦笑してしまいます。 西田幾多郎の「善の研究」を読んでいたのはこの時期です。 平成14年6月、安藤忠雄氏設計の「西田幾多郎記念哲学館」が石川県河北郡宇ノ木町に出来て好評だといいます。ぜひ、訪れてみたいものです。 |
1991 東京藝術大学アトリエ
麻 銀糸 |
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