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標 T SHIRUBET



芯は木を削り出してます。

黒いアルパカの毛が光を吸収し、吊り下げられた作品がランダムに重なることで「空間に裂け目」があるように見えてきます。

重なりと、所々柔らかく付けられた毛の表情によって、「裂け目」がにじみ・漂いますが、重力によって示される天と地への厳しい方向性が強くこの作品を決定づけています。

見る人の背筋が、こころなしすっきりと伸びます。
凛として張りのある空間が生まれたのではないでしょうか。

これは、本当は「どこにでもある場」です。

1992 東京藝術大学アトリエ

木 アルパカの毛 膠 アクリル絵の具 h.400cm


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